8月20日(日)に開催したオープンキャンパスで本学教員が講演会を担当しました。
参加した高校生からいただいた質問に、パネリストの教員がお答えします。
8月20日は・・・
スポーツトレーナーとして佃文子教授(トレーニング・健康コース)、
栄養管理スタッフとして武田哲子准教授(トレーニング・健康コース)、
古武術のスポーツ応用を行う高橋佳三教授(スポーツ情報戦略コースの)の3名が、
それぞれの専門分野を活かしてアスリートを「ささえる」現場を紹介しました。
参加者の高校生からいただいた質問と、質問に対する教員の回答は下記の通りです。
【① 佃文子教授への質問】
Q1.試合前日や疲労回復の時にいいストレッチは?
競技種目によって使用される部位や疲労がたまりやすい部位が異なります。
常日頃から自分自身の体の機能やコンディションについて興味を持ち、どこの調子が悪いと決定的に技術や体力面に影響が出るかを探し、その部分をいつもと同じようにストレッチすることが大切なのではないでしょうか?もし自分でわからなければ、常日頃からコンディションを具体的に確認してもらえる指導者に、アドバイスをもらいましょう。
Q2.卒業後の進路は?
本学の卒業生は、トレーニング・健康コースだけでなく、さまざまなコースの卒業生が健康やスポーツを支えるトレーナーとして活躍しています。
日本体育協会公認アスレティックトレーナーの資格を持つ卒業生は、スポーツチームのトレーナーとなったり、トレーナー派遣会社に所属したり、パーソナルトレーナー等として活躍しています。また日本体育協会公認アスレティックトレーナーの資格を持たなくとも、健康運動指導士、各種パーソナルトレーナー、トレーニング指導者の資格などを取得し、健康増進や一般の方々のスポーツ活動を支える仕事に就職してます。
就職先例) 佐川ホールディングスソフトボールチーム、株式会社パーフェクトトレーナーズ、株式会社プロフェッショナルトレーナーズ、
丸太町リハビリテーションクリニック、Nクリニック、森永製菓ウィダートレーニングラボ、株式会社フュービック他
【② 武田哲子准教授への質問】
Q1.試合の朝食は何を食べたらいいですか?
試合で十分にエネルギーが利用できるように、糖質補給を中心とした朝食にするのがいいです。
糖質が多く含まれている食品は、ごはん、パン、麺類などの主食などのほかに、じゃがいもなどのいも類、バナナなどの果物があります。
朝食にはまずしっかり主食を食べること、それに加えていも料理や果物(100%果汁ジュースでもいいです)を加えるとさらにいいでしょう。
Q2.効率良く筋肉を成長させる為にオススメの食材は何ですか?
筋肉の材料になるタンパク質を不足させないことが大切です。また、効率よくということであれば運動後なるべくすぐに栄養補給するのがおススメです。手軽にとることができるものの例として、魚肉ソーセージや牛乳・ヨーグルトなどの乳製品がおススメです。
また、同時に糖質を補給することでさらに効率がよくなることも知られています。
上記の食品に加えて、おにぎりやパンなど主食をとるのがおススメです。
Q3.スポーツ選手が毎日食べるべき食べ物は?
限定して「これ」というものはありません。ただし、種類としては・・・
①「主食(ごはん、パン、麺類など)」:エネルギー源、
②「主菜(肉、魚、卵、豆類)」:体づくり、
③「副菜(野菜、海藻、きのこ、いも類など)」:体の調子を整える、
以上、3種類の料理は必ず食べるようにしましょう。
Q4.体を作るための食事のとり方は?
筋肉や骨など体の材料をしっかり作るためには、その材料を不足させないことが大切です。
筋肉であれば主な材料はタンパク質、骨であればカルシウムとタンパク質です。
これらは主菜や乳製品に多く含まれているので、それらを毎食とるように心がけるといいでしょう。
また、食事の効果を高めるためには睡眠も重要です。アスリートでは大人でも1日7~8時間は寝ていると言われています。
十分な睡眠によって摂取した栄養素が効率よく使われるので、よく食べ、よく寝ることが体を作るための秘訣です。
Q5.女子が食事面において気をつけること(ウェイトコントロール)と簡単にバランスの取れる食べ物の組み合わせは?
必要なエネルギーや栄養を「食事」から摂取することです。
お菓子やジュースからもエネルギーは補給できますが、砂糖や脂肪のとりすぎになりやすく、特に思春期以降の女性では体脂肪が増えやすくなります。
栄養のバランスを取りやすい料理というと、なるべく具材の多い料理を選択することです。
例えば、パスタでペペロンチーノやカルボナーラなどを選択するより、きのこパスタやナスとトマトのパスタの方が摂取できる栄養素の種類が多くなります。
また、見た目で彩りがよいことも実際の栄養バランスがいいことの印になるので参考にしてください。
【③ 高橋佳三教授への質問】
Q1.力が分散されずに、ひとつの方向に伝えるには、どこ(何)を意識するか?
オープンキャンパスでお話しした「肩甲骨」「股関節」「膝」の位置関係や姿勢などがまず第一です。
どれだけ筋力をつけようと、姿勢が適切でなければ外部に対する出力が小さくなってしまいます。
逆に言うと、姿勢が適正であれば、筋力は小さくとも外部に対する出力が大きくなるので、まずは「姿勢」を適正にすることを心がけてください。
これは余談ですが、適正な姿勢は運動時だけでなく日常生活や勉強をするときにもとても有効です。
よい姿勢で勉強すると成績が向上するという研究もありますので、肩甲骨と股関節の位置に気をつけて座って授業を受けたり勉強したりしてみてください。
以上が回答です。
多くのご質問、ありがとうございました。
スポーツを“ささえる”方法はたくさんあります。
様々な側面からスポーツと向き合ってみませんか?
今後もオープンキャンパスではスポーツの様々な側面をご紹介します。
「スポーツが好き」「将来、スポーツに関わり続けたい」とお考えの方は、
ぜひ、オープンキャンパスにご参加下さい。
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